「数寄者」の現代 ̶̶畠山即翁と杉本諤々斎
¥4,180
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編著:杉本博司
頁数:208ページ
仕様:B5変形・並製・フルカラー
言語:日本語
デザイン:下田理恵
近代数寄者・畠山即翁の茶の精神と美意識を現代に接続する杉本博司の試みを軸に、荏原 畠山美術館館蔵品と杉本の設立した小田原文化財団所蔵品から、茶道具・建築・信仰・芸術が交差する世界を展観。即翁が追求した「生きた美」と、その系譜に連なる杉本の空間表現を通じて、茶の湯を単なる伝統ではなく、いまなお更新され続ける創造の場として提示する。名品の数々と思想的背景を往還しながら、日本文化における「数寄」の本質に迫る。
本書は、新素材研究所を主宰する杉本博司が、荏原 畠山美術館の新館の基本設計を担当したことから、2025年秋に新館開館一周年記念として開催された「『数寄者』の現代——即翁と杉本博司、その伝統と創造」展の関連書籍として制作された。
もくじ
数寄者考
畠山即翁の茶
杉本諤々斎の茶
茶室/春日社への献茶/伊勢神宮への献茶/歌切/利休の手紙/茶人の消息/茶碗
仏への帰依/金峯山経塚遺宝/墨跡/現代の茶掛/茶杓/諤々斎の茶碗/茶道具
杉本博司 Hiroshi Sugimoto
1948年東京生まれ。1970年に渡米し、1974年以降はニューヨークと東京を拠点に
活動する。
杉本の創作活動は、写真、建築、彫刻、造園、執筆、陶芸、さらには伝統的な日本の
舞台芸術の制作にまで及ぶ。杉本は科学的探究や哲学的思考により、時間の性質、
人間の知覚、意識の起源といったテーマを探求する。その作品は光学、数学、形而
上学を参照しつつ、人類がいかに世界を理解しているのかを問い直す。代表的なシ
リーズに〈ジオラマ〉、〈劇場〉、〈海景〉、〈建築〉、〈Opticks〉など。
杉本の作品は、ニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館、テート・モダン、
ハーシュホーン美術館、国内では東京国立近代美術館、国立国際美術館、東京都写
真美術館など、世界各地の主要美術館に収蔵・展示されている。
1980年にグッゲンハイム・フェローシップ、2001年にハッセルブラッド国際写真
賞、2009年に高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)を受賞。2010年に紫綬褒章、
2 013年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受勲、2017年文化功労者、2023年
には日本芸術院会員となる。
2008年に建築設計事務所「新素材研究所」を設立、2009年には小田原文化財団を
創設。その施設である江之浦測候所は2017年に一般公開され、現在も拡張を続け
ている。
