ふなのりねこ　チョイザイ

絵・文・文字：コニー・マオシャン（猫珊）
頁数：54ページ
仕様：A4変形・ハードカバー
デザイン：有山達也、大野真琴、伊藤実桜（アリヤマデザインストア）
ポイント：カバーをはずすと、白箔で象られたチョイザイが登場します（霧を製造中）

香港で活躍する絵本作家、コニー・マオシャン。
日常のふとした瞬間や耳にした小さなエピソードからインスピレーションを得て、美しい物語を紡ぎ出す彼女の最新刊が、ついに本邦初翻訳！
世界の優れた児童書「ホワイト・レイブンズ2024」入選作品。

海に発生する霧は、どこから生まれるの？

夜の中央フェリーターミナルでは、帰りのフェリーに乗る人たちが売店に飲み物を買いに来ます。お互いを知らないからこそ心を開きやすいのでしょう、彼らは船乗りねこチョイザイにいろいろな悩みを打ち明けます。イライラする同僚のこと、うまくいかない人間関係、不安を煽る株式市場、退屈な日常生活。チョイザイはみんなの悩みをひとつひとつバッグに詰めて、フェリーに乗り込みます……。

慌ただしい日常の片隅で、あなたの知らない物語が始まっているかもしれません。


コニー・マオシャン（猫珊）
さまざまな国で幼少期を過ごし、ケンブリッジ大学大学院にて児童文学を学ぶ。現在は香港で絵本作家、コミュニティ・マップをテーマにしたアーティストとして活動中。また、国内外の展覧会に参加し、多くの地域でマップ制作のワークショップを行っている。2019年には、新潟県十日町市の絵本と木の実の美術館にて個展「マオシャン・コニーは、ここからはじまった」が開催された。これまで手がけた絵本に『Pilopolo Clay Bath』（2021）、『Mr. Rush & Ms. Slow』『Deserve』『Roar tai sin underthe Lion Rock 』（以上2020）、『The Last Farewell』（2017）などがある。